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NPO法人 サステナビリティ日本フォーラム 代表理事 後藤 敏彦 NPO法人 サステナビリティ日本フォーラム 代表理事 後藤 敏彦

年頭にあたって

新年明けましておめでとうございます。
人類が全力を挙げて将来世代の存続のために活動するのは今しかないということを考えると、むしろ、こんな面白い時期に生きている幸せを喜びたいと思います。

世界はますます混迷の度を深めているように見えますが、当たり前ですね。
なぜなら、今、私たちはサステナビリティ革命の真っ只中にいるからです。
ただ、このサステナビリティ革命は過去の革命、すなわち農業革命、産業革命とは大分おもむきが違うようです。
過去の革命でも守旧派と革新派の間では激しい利害調整のあらそいがあったことはまちがいないでしょう。しかし、違うのは「革命を成功させなかったら人類は破滅する」というような切羽詰った状況はなかったであろうということです。

「自然は曲線をつくり、人間は直線を創る」湯川秀樹
「過去2000年のシンボルは<矢>であった。ユダヤ・キリスト教的一神教に発した<時>は一方向性をもって突き進んだ。<進歩>という概念がそこから生まれた。それに対し、来るべき三千年紀へのシンボルは<星座>であらねばならない。それは多文化社会の尊重と言うことである。」
<三千年紀への挑戦>ウンベルト・エーコ、『文明は虹の大河』服部英二文明論集より

サステナビリティ革命の本質は「直進型文明から循環型文明への転換」なのです。われわれが目指すのは人々が心ゆたかに暮らすさまざまな文化から構成される循環型文明です。低炭素社会は目指すべき社会ではなく、循環型文明の一つのシステム要素なのです。
勿論、脱化石燃料は焦眉の急の課題であり技術革新(テクノロジカル・イノベーション)は極めて重要ですが、最も重要なのは「循環型文明への転換」、即ちソーシャル・イノベーション、更に言えば,真のイノベーション、創造的破壊です。

個々の企業が将来の存続を賭けてビジョン作りや目標設定に本腰を入れねばならない時期ですが、それを下支えするようなイノベーションの議論ができるフォーラムでありたいと考えます。

以上

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