【受付終了】 第3期TCFDコンパス研究会DAY4~DAY6
今年も第1、2期(2019、2020年)と同様に広義のTCFDへの理解を深めます。非金融企業のためのシナリオ分析に関する手引き(以下、手引き)では、はじめは「シナリオ分析の範囲を拡大する前に、気候関連のリスクや機会によって大きな影響を受ける可能性のある特定の事業単位、製品ライン、地域~中略~に焦点を当てる」(p.17)としています。そのため第3期は、Dari K株式会社を研究対象企業にカカオ事業の2050年に焦点を当てることとしました。TCFDの推奨開示の中でも算定方法が確立されているGHG排出量の開示と違い、シナリオ分析は各社試行錯誤を重ねています。手引きの付録には、2×2でシナリオを考える方法の記載があったり、軸について組織に最も関連し、影響力&不確実性が高い要因を用いて設定する、といったようにシナリオ分析においても各社で再現しやすい手法の紹介があり、それらを参考にしながら他分野の事業会社の皆様と2050年までの時間軸で、投資家にも示せる戦略を考えます。皆様のご参加をお待ちしています!
※当日の内容は予告なく変更する場合がございます。
TCFD↓
TCFDは、金融セクターを対象とした気候関連財務情報開示の提言。また1,000億円以上の売上があり、CO2排出量が多いとされる事業会社に向けたものでもあります。
2017年, 最終報告書 気候関連財務情報開示タスクフォースの勧告 P14
2020年, 気候関連財務情報開示タスクフォース 非金融企業のためのシナリオ分析に関する手引き P50
気候関連事項を財務情報に盛り込むために、過去の取組を開示し、中長期的に顕在化する気候変動のリスクを引当金として見積もり開示するといった、矮小化した解釈に繋がりかねません。座礁資産からの引き揚げのために活用されるのではなく、ESG投資家とともにサステナブルな事業・企業の増加の後押しとしてTCFDが活用されるべきと考えます。
第1、2期TCFDコンパス研究会は、戦略(事業シナリオ)のところで各チームの筆が止まったことが振り返るべき点です。
第3期TCFDコンパス研究会は、初日から事業に焦点を当てます。