シンポジウム「地域の発展と再生可能エネルギー」報告

世界の持続可能な社会の実現に向けて、日本が取り組むべきエネルギー対策や少子高齢化、雇用の問題に挑戦する、日本の縮図ともいうべき自治体に焦点をあてたシンポジウムを2012年11月20日、東京都目黒区の東京大学 生産技術研究所 コンベンションホールにて開催いたしました。
電力自由化の動きの中で実務者、有識者とともにこれからの地域のあり方や自治体、企業の取り組みについて話し合いました。

尚、当日はワークショップに30名、シンポジウムに114名、延べ144名の皆様にご参加いただきました。ワークショップ、シンポジウムを無事に終えることができましたのも、ご参加いただいた皆様、関係者皆様のおかげです。この場を借りて、深く御礼申し上げます。

本シンポジウムの目的

本シンポジウムは、これまでの延長線上でない、これからの社会をどのように築いていくのか、ひとつひとつステップを踏みながら皆様と一緒に取 り組むため、プロジェクトのアウトプットとして開催いたしました。

これまでの経緯 ~プロジェクトの概要~

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プロジェクトの実施体制

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ワークショップ、シンポジウム 当日資料

以下、ワークショップ、シンポジウムのご報告と講演者のご好意により掲載許可をいただきました当日資料です。

ワークショップ

講演1 「スマートシティ:離島への導入の可能性と課題」
     株式会社 日立製作所 社会イノベーション・プロジェクト本部
     スマートシティプロジェクト本部 主管技師長 河野通長氏

講演2 「電気自動車:地域における活用と課題」
     三菱自動車工業 株式会社 常務執行役員 CSR推進本部長 兼 社長補佐
     環境担当役員 大道正夫氏

ワークショップ・グループディスカッション

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グループ討議
   テーマ1:離島におけるスマートシティの導入について
   テーマ2:離島における電気自動車の導入について

シンポジウム・基調講演

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基調講演「持続可能な町づくり~海士町の挑戦~」
   島根県隠岐郡海士町 町長 山内道雄氏
   ※山内町長の基調講演の内容は翌11月21日の東京新聞にて紹介されました。

シンポジウム・事例紹介

事例紹介1「地域の発展と再生可能エネルギー」
   慶応義塾大学大学院教授、元環境省事務次官 小林光氏

事例紹介2「バイオマスの利活用による地域活性化の事例」
   NPO 法人バイオマス産業社会ネットワーク理事長 泊みゆき氏

事例紹介3「西武信用金庫における環境施策」
   西武信用金庫 理事長 落合寛司氏

例紹介4「海士町で見つけた地域の守るべきもの」
   株式会社巡の環 代表取締役 海士町在住 阿部裕志氏

事例紹介5「地域の発展と再生可能エネルギー地域の発展に再生可能エネルギーはどう貢献できるのか」
   環境経営学会 理事 再生可能エネルギー研究委員会海士町プロジェクトリーダー、
   NPO法人サステナビリティ日本フォーラム 代表理事 後藤敏彦

シンポジウム・パネルディスカッション

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地域でのエネルギー自給を考える上でキーワードとなる2項目

  • エリア特性を考えることの重要性
  • バックキャスティングを用いて描いたゴールを自らが切り開く

社会の持続可能な発展に向けて、自治体や企業はどのような取り組みができるのでしょうか。
エネルギーは重要なインフラであることから持続可能な社会を支える主基盤と捉えることができます。本シンポジウムでは、日本、そして離島からこれからの持続可能な社会を構築するさまざまな提言がなされました。下記では遠方 海士町よりご参加いただいた海士町環境整備課渡辺氏にお寄せいただいた「シンポジウムで得られたヒント」を紹介します。

参加者の声

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  • ワークショップやシンポジウムの内容は海士に居てはなかなか伺うことができないお話しばかりで大変勉強になりました。
  • 持続可能なエネルギーへシフトするためには、単に地域で使用しているエネルギーの代替を見つけるだけではなく、エネルギーの使い方を含めた地域住民の生活スタイルを見つめ直す必要があるということに気づかされました。
  • サステナビリティ日本フォーラムは、マルチステークホルダーの皆様と連携をしながら、持続可能な社会実現を果たすため、組織へ働きかけていくことが大切であると考えています。

助成協力:三井物産環境基金、エコポイント事務局
後援:環境省、経済産業省、農林水産省
協力:東京大学生産技術研究所(会場提供)
主催:特定非営利活動法人 環境経営学会

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掲載:2012年12月
編集者:特定非営利活動法人 サステナビリティ日本フォーラムシンポジウム事務局

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